140 vs. 37
この仕事をしていると長い年月を経た建物に触れる機会もあります。
歴史あるもの、現在に至るまで様々な人が携わってきたこと、これから先の年月を思うと緊張感も増します。
ここ数日、あるお宅の門の塗装をしてきました。
なんと、140年前のものだそうです。
欅でしっかりとしたその門。
ぱっと見た印象ではひどく傷んでいるわけでもないのですが、
少し埃を落とすつもりで高圧洗浄機で水をかけたところ、
「汚れが落ちすぎて変になってしまった」とのこと。
ということで今回は、色の調整と汚れ落としが中心になります。
最終的に着色することになるのですが、その前に洗います。
長年の埃や砂を払い、少量の薬品を使いながら木にできたシミや汚れを落としていきます。
そして水洗い。
綺麗になったところで塗装。
汚れを落としている最中に昔の名残を発見。
写真は撮っていませんが、わずかにベンガラらしき色味が。
最後に手を入れたのがいつかはわかりませんが、
うっすらと残る色を見ると興味がわいてきます。
新しい材料や工法に目が行きがちですが昔ながらの工法や材料にも触れてみたいです。
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